2013年8月23日金曜日

【書評】修業論

■所感
・武道にしても、「竜馬がゆく」にしても、自分も体験したことであるのに、内田氏が述べられていることは何一つ考えたこともなかった。正直、内田氏の話の1割も理解できなかった。

■今日の赤ペンチェック
・修業というのは「いいから黙って言われた通りのことをしなさい」というもの
・修業して獲得されるものというのは、修業を始める前には「意味不明」のもの
・人はものを知らないから無知であるのではない。いくら物知りでも、今自分が用いている情報処理システムを変えたくないと思っている人間は、進んで無知になる。自分の知的枠組みの組み替えを要求するような情報の入力を拒否する我執を、無知と呼ぶのである。
・自己の知的射程の有限性の覚知のことを、「科学的」と呼ぶ
・「そういうことって、あるかも知れない」とひとまず受け容れ、どういう条件が整うと「そういうこと」が起こるのか、それを丹念に詰めてゆくのが科学的な態度
・成熟を果たした人間にしか、「成熟する」ということの意味はわからない。
・成熟した後にしか、自分がたどってきた行程がどんな意味をもつものかがわからない。

■明日から具体的にやること
・つまらない仕事に対して「これってなんの意味があるの?」と考えない。必要であれば黙ってやる。
・訳のわからないことを言っている人を頭ごなしに否定しない。「もしかしたら、それってあるかも」と考えてみる。

■総合
★★★★☆
何度も繰り返し読むべき本

0 件のコメント:

コメントを投稿